テラ(LUNA)・UST暴落からもたらす影響を解説
テラ(LUNA)・UST暴落
暗号資産テラ(LUNA)対BUSD価格は13日、0.000019ドルまで暴落した。同日、最大手の暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスはテラ(LUNA)証拠金取引の廃止を発表した。
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また、テラバリデーターはブロック高7,603,700でチェーンを停止している。
LUNAの希釈化は前代未聞で、5月13日だけで発行されたLUNAが2250億に達した。 Terraform Labsが発行するアルゴリズム型ステーブルコインのテラUSD(UST)と、USTをLUNAに交換できる償還メカニズムに関りがある。
アルゴリズム型ステーブルコインUSTの価格が1ドルを超えると、LUNAをバーン(焼却)することで1USTを入手できる。USTの焼却量に応じてより多くのLUNAが鋳造されるため、UST価格が下がると、1USTを1ドル分のLUNAと交換できるカウンターウェイトが設計された。
LUNAの供給で、USTを米ドルと1対1の価値に保つペッグ(連動)機能が完全に失われたことが、デススパイラルを加速させた。
テラ(LUNA)・UST暴落からもたらす多方面の影響
米国株式市場を中心に金融市場全体でリスク回避でのセンチメントが悪化する中、テラ(LUNA)の非営利組織「Luna Foundation Guard(LFG)」が用意した売却準備金ビットコイン(BTC)は売り圧力が懸念されたことに加え、DeFi(分散型金融)市場に大規模な信用不安をもたらしたことなどの背景がある。
Be [In] Cryptoのリサーチによると、テラは2022年以降、DeFiプロトコルに預けられた「トータルバリューロックイン(TVL)」の78%をなくなった。つまり、184億米ドルから40億米ドルに減少したという。
分散型レンディングプラットフォームであるアンカープロトコルのTVLは前月比-80%減小し、オートDEXプロトコルのAstroportやTerraSwapも80%~90%の流出を上回った。
USTの混乱は、スイスに拠点を置く資産運用会社21Sharesをはじめ、各方面に大きな影響を及ぼしている。
21Sharesは、暗号資産10銘柄のバスケット型インデックス商品を提供しており、今年1月には世界初の「テラETP」をスイス証券取引所でローンチしたと発表した。テラETPは、原資産のパフォーマンスに対して1対1のエクスポージャーを提供するように設計されており、上場廃止になる可能性がある。
また、オンチェーンデータ解析の巨大な資金力を背景にした相場操縦の疑いで、FUDなどの混乱した情報が錯綜している。
カルダノの創業者であるチャールズ・ホスキンソン氏が真偽不明の告発文のスクリーンショットをツイートしたことを受け(現在は削除された)、大手資産運用会社ブラックロック、多国籍ヘッジファンドのシタデル、暗号資産取引所のジェミニも疑惑に上り、各社は否定声明を余儀なくされた。
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