仮想通貨ファントム(FTM)とは?今後の将来性や特徴など徹底解説
ファントム(Fantom/FTM)は、イーサリアム(ETH)のライバルを指すイーサリアムキラーの1つとして注目されつつある暗号資産(仮想通貨)です。
スマートコントラクト機能を持っており、イーサリアムと似た暗号資産だとイメージすると、理解が速まるかもしれません。
ファントム(FTM)は既存のブロックチェーンが持つ課題を解決するために開発が進められていて、処理能力が高く、取引手数料が安い等の特徴を持っています。
今回の記事では、仮想通貨ファントム(FTM)の仕組みや注目点をわかりやすく解説していきます。
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目次 |
1.ファントム(Fantom/FTM)とはどんな仮想通貨?
2.ファントム(Fantom/FTM)の仕組み 3.ファントム(Fantom/FTM)の特徴 4.ファントム(Fantom/FTM)の現在価格とチャート 5.ファントム(Fantom/FTM)の今後の将来性や見通し 6.ファントム(Fantom/FTM)の課題 7.ファントム(Fantom/FTM)の今後まとめ 8.関連記事 |
ファントム(Fantom/FTM)とはどんな仮想通貨?
ファントム(Fantom/FTM)はイーサリアムに似ています。イーサリアムと同様に、ファントム(FTM)の基盤となるブロックチェーンにはスマートコントラクト機能があり、DeFi(分散型金融)のプラットフォームやNFT(非代替性トークン)のマーケットプレイス等を構築することが可能です。
ファントム(FTM)は「人々が生活の質を向上させるために、技術の恩恵を受けられるようなインフラを構築したい」と彼らのビジョンを説明しています。
決済などの金融領域だけでなく、個人情報や医療の記録の管理など、生活の全ての局面が変化するようなデジタル革命を行っていきたいと述べています。
公式ウェブサイトによると、ファントム(FTM)の主な特徴は以下の4つです。
・送金確定の速さと手数料の安さ
・安全性の高さ
・処理能力の高さ
・イーサリアムと互換性がある
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ファントム(Fantom/FTM)の特徴
ファントム(FTM)のブロックチェーンのメインネットは「Opera」という名称です。オープンソースで、使用許可が不要な「パーミッションレス」のブロックチェーンです。
Operaはイーサリアムと互換性があるため、イーサリアムのブロックチェーン上にあるdApps(分散型アプリ)を、即座にポート(移植)することもできます。
公式ウェブサイトでは「ファントム(FTM)とは、パフォーマンスやスケーラビリティが高く、安全なスマートコントラクトプラットフォームである」と説明。また「各サービスを提供する複数のブロックチェーンが集まったネットワーク」であるとも述べています。
ネットワークのネットワークという位置付け
ファントム(FTM)のネットワークでは、暗号資産取引所やNFTのマーケットプレイスといった各アプリケーションに、それぞれのブロックチェーンを割り当てています。この特徴が、上記の「各サービスを提供する複数のブロックチェーンが集まったネットワーク」という説明に関係していると見られます。
イーサリアムでは、現在はレイヤー2ソリューションも開発されていますが、以前は1つのブロックチェーン上に全てのアプリケーションが構築され、同じインフラを使用していました。現在ではまだこの状況は完全には解決されておらず、処理の遅延につながりやすい構造が続いています。
イーサリアムは「1つのコンピューターで複数のアプリケーションを稼働させている状態」とファントム(FTM)は指摘。この問題を解決するために、ファントム(FTM)は各プラットフォームにブロックチェーンをそれぞれ割り当てていて、それによってお互いが影響することなく、ネットワークを混雑させずに処理を実行できるようにしています。
この方法でファントム(FTM)は「それぞれのコンピューターで、複数のアプリケーションが稼働する環境」を構築し、スケーラビリティを向上させています。
こういった特徴からファントム(FTM)は自らを「ネットワークのネットワークである」とも位置付けています。各アプリケーションが独立した構造になっているため、それぞれのブロックチェーンが独自のトークンを発行したり、ガバナンスのルールを作ったりでき、柔軟性もあります。
一方で、異なるブロックチェーンを割り振っていても、後述する「Lachesis(ラケシス)」という合意形成の仕組みによってお互いが連携することができるのです。
「ファントム(FTM)」という言葉は仮想通貨の名称であるだけでなく、1つのプラットフォームやネットワーク全体を指していることがあります。
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ファントム(Fantom/FTM)の仕組み
これまで述べてきたようにファントム(FTM)は、前の世代のブロックチェーンが持つ課題を克服するために設計されました。
ファントム(FTM)が速くトランザクションを処理できる理由の1つは、上述したネットワークの構造に加え、ラケシスという独自の技術があるからです。ラケシスは、ブロックチェーンにおけるコンセンサスアルゴリズムを指しています。
コンセンサスは日本語で「合意」という意味です。分散型のブロックチェーンでは、リーダーとなる中央管理者がいないため、「その取引が正しいか」など合意を行うための手段が必要です。その手段をファントム(FTM)は「ラケシス」と名付けています。
他の例としてビットコインでは、合意形成を行うための方法として「マイニング」という作業を導入しました。
ブロックチェーンにおけるビザンチン障害耐性
このような問題が起きないように、不特定多数の管理者がいる中で、正しく合意が形成が行える仕組みが備わっていることを「ビザンチン障害耐性がある」などと表現します。ブロックチェーンはこのような状況であっても、合意形成ができる初めての仕組みであるとも言われています。
ラケシスは、悪意を持ったノードがいる場合など、3分の1のノードに問題があっても正しく合意形成ができる仕組みになっています。ラケシスの「ビザンチン障害耐性=Byzantine Fault Tolerance:BFT」は、上述した「非同期=asynchronous」の特徴と合わせ「aBFT」と呼ばれています。aBFTでは、たとえ送られるメッセージが遅延しても問題が発生せず、ノードが独立して非同期の状態で合意形成を行うことが可能です。
「非同期」の性質は、ブロックチェーンの処理速度の向上に大きく貢献します。ファントム(FTM)の他にも例えば、1秒間に処理できるトランザクションの数(TPS:Transactions Per Second)が5万とされる仮想通貨Solana(SOL)ブロックチェーンが、非同期に合意形成を行なっています。
ファントム(FTM)の処理速度については、初期のホワイトペーパー(事業計画書)で、30万TPSを目指していると説明。その後2020年には、テストネットで1万TPSを達成したことが報告されました。現在公式ウェブサイトには、「1秒間に何千というトランザクションを処理できる」と記載があります。
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ラケシスとは
公式ウェブサイトによると、ラケシスの主な特徴は以下の4点です。
・トランザクションの確定(ファイナリティ)が速く、1秒から2秒でトランザクションが承認され、その取引が覆ることがない(この特徴は「確定的ファイナリティ」と呼ばれています)
・ネットワーク参加者がタイミングを合わせなくても処理を行うことができるという「非同期」の性質を持つ
・ネットワーク参加者にリーダーのような特別の役割を持った人がいない
・ビザンチン障害耐性(Byzantine Fault Tolerance:BFT)がある
なんとなく処理を速く行うことができる理由がイメージできたかもしれませんが、もう少し掘り下げていきます。
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ビザンチン障害耐性とは
ファントム(FTM)の公式ウェブサイトで用いられている「ビザンチン障害耐性」ですが、「ビザンチン将軍問題」という言葉を目にされたことがある方もいらっしゃると思います。
これはどちらも同じことを指していて、要するに「不特定多数の意思決定者が存在する状況で、どうやって最適な意思決定を下すのか」という問題のことです。
これはブロックチェーンが誕生する前から提起されていた問題です。
この問題の舞台は中世ヨーロッパ。オスマン帝国の将軍たちが、ビザンチン帝国の首都を攻略しようとしています。オスマン帝国には9人の将軍がいて、攻めるのか、また撤退すべきなのかを多数決で決定することにしました。一部の将軍だけで攻めても勝ち目がないため、9人の将軍が団結する必要があったのです。
その際、9人のうち4人の将軍が「攻める」、4人の将軍が「撤退する」の意思をそれぞれ表明。残りの1人の意見で攻めるのか、撤退するのかが決まるのですが、残りの1人がビザンチン帝国のスパイだったのです。最後の1人は、「攻める」と表明した4人には「撤退する」と伝え、「撤退する」と表明した4人には「攻める」と言い、それぞれ逆の行動をさせるように企てました。
その結果、オスマン帝国の4人の将軍だけがビザンチン帝国を攻めることになり、返り討ちにされてしまいます。
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ファントム(Fantom/FTM)の価格動向とチャート
続いて、ファントム(Fantom/FTM)のチャートや現在の価格などについて紹介します。
ファントム(Fantom/FTM)のリアルタイムチャート
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上記はファントム(Fantom/FTM)のリアルタイムのチャートです。
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ファントム(Fantom/FTM)の現在の価格動向【2024年8月】
2024年8月12日現在、ファントム(Fantom/FTM)の価格は49.55円で、時価総額は約1,390億円となっています。
ファントム(Fantom/FTM)は現在、仮想通貨時価総額ランキングの66位に位置付けられています。
✔︎ファントム(Fantom/FTM)の価格情報(通貨単位:日本円)
通貨名称 | ファントム/Fantom |
シンボル | FTM |
価格(2024年8月12日) | 49.55円 |
時価総額(2024年8月12日) | 1,389.27億円 |
時価総額ランキング(2024年8月12日) | 66位 |
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ファントム(Fantom/FTM)の今後の将来性や見通し
ファントム(Fantom/FTM)は様々なDEX(分散型取引所)プロジェクトと連携しています。今後も、より多くのDEXと提携して、ファントム(Fantom/FTM)の機能を拡張していきます。
ファントム(FTM)は着実に成長しており、今後数年間市場に存在し続ければ、価格は大きく上昇するだろうという見方があります。
今後、取引の安全性とスピードが向上するかどうかが、値上がりの重要な要素になると指摘しています。
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ファントム(Fantom/FTM)の課題
ファントム(FTM)よりも先に誕生したイーサリアムのブロックチェーン上には、DeFiやNFTなど様々なエコシステムが誕生しています。
スマートコントラクトを利用すれば、かつては仲介者が必要だった資産の取引や貸付などのサービスを自動で提供することができるため、効率性向上やコスト削減につながるとして、プロジェクトには多くの資金も集まっています。
しかし、ビットコイン(BTC)やイーサリアムなど早くに誕生したブロックチェーンには課題もあります。中でも特に問題となっているのが、スケーラビリティ(処理能力)です。
イーサリアムは非常に人気の高いブロックチェーンですが、その分ユーザーが増え、トランザクションが増加したことで取引手数料が高騰した状況に直面した方もいらっしゃると思います。
イーサリアムに限らず、ブロックチェーンはもともと「スケーラビリティ・セキュリティ・分散性」の3つ全てを同時に実現することは困難であると言われてきました。
分散性を高めると処理速度が落ちてスケーラビリティが低下したり、逆に処理速度を速めると、中央集権的になって分散性が損なわれるといった問題です。
この問題は「ブロックチェーンのトリレンマ」と呼ばれています。「トリレンマ」は「trilemma」という英単語の日本語表記で、「三者択一を迫られて窮地に追い込まれること」といった意味です。
相対的に後発の技術であるファントム(FTM)は、このブロックチェーンのトリレンマの解決を目指しています。
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ファントム(Fantom/FTM)の買い方
BTCCでは現在、ファントム(Fantom/FTM)のUSDT無期限先物(FTM/USDT)取引サービスを提供しています。最大50倍レバレッジでご利用いただけます。
ファントム(Fantom/FTM)を検討している方は、BTCC公式サイトをチェックしてみてください。
BTCCのスマホアプリでファントム(Fantom/FTM)を取引する手順は下記の通りです。
仮想通貨FTMを取引するには、まずBTCCアプリを開けましょう。
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【買い・ロング】/【売り・ショート】を選択し、取引数量とレバレッジを入力して注文確認したら完了です。
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ファントム(Fantom/FTM)の今後まとめ
今回は、ファントム(Fantom/FTM)とはどうな仮想通貨なのか、その特徴や価格情報、取扱う取引所を紹介してきました。
現時点では、ファントム(Fantom/FTM)はまだ国内の仮想通貨取引所に上場していないですが、今後より多くの取引所にローンチすることで、ファントム(Fantom/FTM)の値上がりも期待されています。
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