仮想通貨市場で人気のDEX(分散型取引所)とは?|初心者向け

著者:c, dora
最終更新日:06/14/2022
BTCCが選ばれる理由
BTCCは、仮想通貨分野のベテランプレーヤーとして、10年以上にわたるプラットフォーム運営と深い業界経験により、確固たる信頼基盤を確立しています。BTCCは経験豊富な専門アナリストチームを誇り、鋭い市場洞察力とブロックチェーン技術への深い理解を活かして、ユーザーに的確な市場分析と投資戦略を提供しています。一方、BTCCは厳格な編集基準を遵守し、すべてのレポートと分析が事実に基づき、客観性と公平性を追求することで、投資家に信頼できる権威ある洞察を提供しています。急速に変化する仮想通貨市場において、BTCCはその安定性、専門性、先見性により、多くの投資家や愛好家にとって不可欠なパートナーとして際立っています。

コインベース、クアドリガCX、ビットスタンプといった中央集権型取引所には、固有のデメリットがある。登記された国の顧客確認(KYC)規制に従う義務があり、オーダーブックの規模には制約がある。さらに、ユーザーが取引所の支払い能力を信頼する必要があるが、ネイティブ暗号資産(仮想通貨)ユーザーにとってこれは多くの場合、マイナス要素と捉えられる。

 

スマートコントラクトの開発によって、これらの問題に対する洗練された解決策が生まれた。完全にトラストレスで分散化された、ブロックチェーン上で完結する取引所プラットフォームの分散型取引所(DEX)だ。

 

この記事では、DEXが仮想通貨エコノミーにおいてなぜそれほど重要なのかをみていこう。

仮想通貨市場で人気のDEX(分散型取引所)とは?

DEX(分散型取引所)とは


DEX(分散型取引所)とは、スマートコントラクトと呼ばれるプログラムを使って運用されている取引所。有名なDEXとしてはUniswapやPancakeSwapなどが挙げれらる。

 

管理主体がないため、アカウント作成やKYCは必要なく、仮想通貨ウォレットを接続するだけですぐに利用できる。また、ウォレットを接続するだけで利用可能なので、DEXに資金を入金する必要はない。すなわち、資金管理を委託していたCEXと違い、DEXを利用する際は、ユーザー自身が資金を管理することになる。

 

DEX(分散型取引所)の仕組み


2世紀以上上手く機能してきたシステムであるオーダーブックを利用する(仮想通貨および伝統的金融の)中央集権型取引所とは異なり、DEXはユーザーへのサービス提供のために2つのイノベーションを活用する。流動性プールと自動マーケットメーカーサービスだ。

 

DEXは、ユーザーがトークンを別のトークンとスワップするのに利用できるペア資産のプールという形で、流動性を提供する。流動性プールは、ユーザーが自らのゴールにもとづいて、あるトークンを手にしたり、手放したりするのに利用するスマートコントラクトだ。

 

自動マーケットメーカーサービスは、流動性プールにおける取引ペアの価格をコントロールし、市場の需要と供給に応じて価格を上下させる、流動性プールスマートコントラクト内の複雑なスマートコントラクトである。流動性プールを支配するスマートコントラクトは、各トークンの価格決定のために、「X×Y = k」という方程式を利用する。XとYはトークンで、kは一定。これが、流動性を支配する方程式なのだ。

 

流動性プールは分散型流動性へのアクセスをトレーダーに提供するだけでなく、流動性プールに資産をステーキングしたい人にも、投資のチャンスを提供する。ユーザーが流動性プールを介して資産をスワップすると、その流動性を提供しているユーザーに、極めて少額の手数料が渡る。

 

伝統的金融の世界を引き合いに出すならば、流動性プールに資本を提供する人が、マーケットメーカーと似たような手数料を獲得する、ということだ。流動性プール、とりわけより新しいものは、投資家に極めて高い利回りを提供する。このコンセプトはイールドファーミングと呼ばれるもので、コンセプトを理解した人には、収入を得るチャンスがもたらされる。例えば2021年第4四半期、ユニスワップは2384億ドル相当の取引を処理。第3四半期と比べて61%増加した。2021年、ユニスワップの流動性プールを通じて、6811億ドルが取引された。

 

DEX(分散型取引所)のメリット


DEXは極めて複雑なスマートコントラクトだが、その目指すところはシンプルだ。仮想通貨を取引したいと願うすべての人に、流動性を提供することだ。

 

最も人気のDEXはユニスワップ。イーサリアムブロックチェーン上で運営されている。ユニスワップは、イーサリアムベースのトークンを取引するユーザーのための分散型取引プラットフォームとなっている。

 

DEXは、中央集権型取引所と比べて大きな強みを持つ。KYCは必要なく、24時間365日、いつでも使える。さらに、イールドファーミングも可能だ。スマートコントラクトのコード(ユニスワップではソリディティというプログラミング言語を使用)は開かれていて透明性があるので、支払い能力に関して中央集権型企業を信頼しなくても、ユーザーは自分でコードを検証することができる。

 

DEXには弱みもある。取引は変更不可能で、ひとつのブロックチェーンの資産しか取引できない。例えばユニスワップでは、イーサリアム上の資産のみだ。ラグプル(資金の持ち逃げ)や変動損失(プールに資金を入れた時と比べて仮想通貨の価格が下がった場合に生じる損失)のリスクもある。

 

まとめ


重要なポイントは、DEXは中央集権型取引所と同じサービスを提供しつつ、それをすべて匿名でトラストレスな形にできるということ。テクノロジーによって、規制を受けた業界の外でこのようなサービスの提供が可能となり、あらゆる人に対して金融サービスへのアクセスを拡大することができる。

 

イーサリアムが誕生するまでは、トレーダーは資産の交換や取引に中央集権型システムを使うことを余儀なくされていた。スマートコントラクトは、適切に使えば、あらゆる参加者に経済的メリットをもたらす可能性のある、トラストレスで完全に開かれた金融システムへの扉を開いたのだ。

 

 

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