【為替】ドル円は150円台で堅調推移 CPI発表と日銀金融政策の変更
東京為替市場の値動き
東京為替市場は21日午前、ドル円は堅調な値動きが続いて150円台前半で推移した。9月の本邦消費者物価指数(CPI)は31年ぶりに前年比3%上昇した。また、日銀の金融政策変更等は現状望みにくいため、為替市場への短期的な影響は限定的だった。
21日朝方、ドル円は150.15レベルで取引を開始し、一日堅調ながら小動きとなり、本稿執筆時点では150.26レベルで取引されている。
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日米の株式市場
米国株式市場では昨晩、米長期金利が上昇したことで主要株価指数が下落した
米株式市場の動きを受けて、日経平均株価も前半で売り優勢となった。その後、情報技術関連銘柄への買いが増えたことでやや下落の展開となり、最後は116.38円安で一日の取引を終了した。
米FRB理事のタカ派発言と米長期金利の急上昇
20日の海外市場でドル円は、夕刻に150円を上方ブレイク、買い一巡後は米国時間朝方にかけ149.55まで反落したが、クックFRB理事のタカ派発言と米長期金利の再上昇に一時150.29まで急上昇し、終盤にかけてほぼ一方向で上昇し150.15付近となった。米長期金利の上昇が続く限りはドル買い圧力も弱まらないことから、他に材料がない限り今晩も海外時間にかけて上値を試す展開となりそうだ。
最近、クックFRB理事は「インフレは依然として容認できないほど高い」というタカ派的な発言があるとともに、米長期金利の再上昇も市場から注目されている。米長期債利回りは4.23%へ急上昇し、2008年6月以来の約14年ぶり高水準となっている。これを受けてドル円は約32年ぶりの高値150.29まで急上昇した。
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