ビットコイン8週続落、センチメントが大幅悪化|今後の見通し
23日の暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比+1.76%の30,050ドルで推移している。一時反発があったが、上値の重さが垣間見える。急激なセンチメントの悪化は、米国株のNYダウが8週連続で下落し、1932年の大恐慌以来90年ぶりの水準になることが主な原因。
ビットコインへの悲観的な見通し
海外での有名なアナリストのラガー氏(@Rager)は、ビットコインは 「下落トレンドの終了(相場の底入れ)にはしばらく時間がかかるかもしれない 」と慎重な見方を示した。
過去の相場サイクルに従えば、あと6〜8ヶ月はかかるという。 時間軸としては、2022年12月から2023年2月までが一つの目処。 また、米連邦準備制度(FRB)が高水準のインフレを抑制するために、金融引き締めを加速していることから、株式市場の下落には半年から1年程度かかるという見方もある。
ラガー氏は、過去の弱気相場で底打ちした「200週移動平均(MA)」と、過去数ヶ月で最も高い連動性を記録した「株式市場とのデカップリング(相関係数の減少)」に注目している。
「株式連動が解消されない限り、ビットコインの上値余地のアップサイドは限定的だ。(かつての市場のようにバブルが崩壊する最悪の場合では)最高値から-84%のプルバック(引き下げ)がある。 この場合、1BTC=11,000ドルまで想定して立ち回る必要がある」と付け加えた。
米Galaxy DigitalのCEOであるMike Novogratz氏は最近、市場センチメントの急激な回復を望まないよう注意を促し、「株式と暗号資産が底入れには時間がかかるかもしれない 」と主張している。主要アルトコインは、「さらに70%落ちる可能性がある」と悲観的な見通しを示した。
今とは市場環境や市場規模、プロダクトの成熟度がだいぶ違ったが、3年前の暗号資産バブル崩壊時(2017~2018年)、主要アルトコインは軒並み最高値から-90~95%の下落率を記録している。
Delta Blockchain Fundの創設者であるKavita Gupta氏も同様の見解を持っている。 「仮想通貨の冬 」はまだ始まったばかり。下落トレンドは1年半以上続く可能性があり、その場合、ビットコイン価格は14,000ドルまで下落する可能性がある」と悲観的な見方を示した。
少数派ながらビットコインへの楽観的な見通し
一方、フィンテック企業ポリサインのCEOであるジャック・マクドナルド氏は、CNBCに対して、「暗号資産の強い回復が今後数カ月で見込まれる 」と強気な見通しを示した。
株式などのリスク資産との結びつきが強い日々の下落は、金などのオルタナティブ資産の役割を失っているとの指摘もある。 米ドルなどの「法定通貨」に対するリスクヘッジは、いずれ増えるだろう。
いずれにせよ、ビットコインは2100万枚の発行上限から増えず、4年サイクルの半減期を経て相対的に希少性が上がり続けることになる。 暗号資産市場への大企業の参入や、ベンチャーキャピタル、投資ファンドからの資金流入は現在も続いており、今後も相当な規模になると予想されるだろう。
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