アラメダの財務不安で、FTX買収撤回の原因か
仮想通貨取引所最大手のバイナンスは10日、同業大手のFTX買収発表後のわずか1日で買収の方針を撤回すると発表した。FTX買収の撤回には、倒産騒動の発端となった姉妹会社アラメダ・リサーチ(Alameda Research)の財務状況に対する懸念があったのではないかとの疑問が呈された。
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バイナンス、FTX買収を撤回する原因は?
11月9日、バイナンスがFTX買収に合意したことを発表したが、買収の意思を示す署名には法的拘束力がないため、白紙委任の可能性も否定できず、まずはバイナンスが数日間の内に、FTXの財務・業務状況について詳細なデューデリジェンスを行った上で、最終判断を下すことになる。
そこで、本日(11月10日)バイナンスはFTX買収の方針を撤回すると発表し、バイナンスは「当初は、FTXのお客様に流動性を提供するためのサポートができればと考えていましたが、問題は私たちの手には負えませんし、助けることもできません」とその判断を伝えている。
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FTX買収の撤回には、倒産騒動の発端となった姉妹会社アラメダ・リサーチの財務状況に対する懸念があったのではないかとの疑問が呈された。
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アラメダについて
アラメダ・リサーチ(Alameda Research)は、FTXのCEOであるサム・バンクマン・フリード氏が2017年に設立したトレーディング会社で、FTXを含む主要取引所の市場やマーケットメーカーに流動性を提供し、多くの大手仮想通貨&ブロックチェーン企業に投資している。
アラメダは、「Crunchbase」に掲載されている情報だけでも、合計185件の投資案件に出資し、そのうち32件でリードインベスターを務めている。
流動性ステーキングのリドファイナンス(Lido Finance)、ソラナベースのDEXセラム(Serum)、L1ブロックチェーンのソラナ(SOL)などが主な投資先だ。
アラメダの財務状況への不安
アラメダ・リサーチは2022年、破綻した仮想通貨企業の救済に積極的に取り組んでいる。アラメダは、Voyager DigitalやBlockFiなどの融資プラットフォームとの契約において、FTXトークン(FTT)を担保とした借入契約による信用供与(クレジット・ファシリティ)を行っている。
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アラメダの資産は、姉妹会社のFTXが発行するトークンに大きく依存しており、現金同等物が少ないため、価格変動に弱いという特徴がある。
11月9日、アラメダはさらなる流動性危機に直面し、FTXへの買収ニュースを受け、FTXトークン(FTT)の価値も一時74%下落した。
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本日バイナンスの買収撤回により、市場からFTXやアラメダの財務問題への懸念がさらに拡大したため、FTXトークン(FTT)はより下落し、前日比55%もの下落記録した。
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