バイナンス、仮想通貨ヘリウム（HNT）の取り扱いを一時停止へ

大手仮想通貨取引所バイナンスは6日、来週から複数のペアを持つヘリウム（Helium/HNT）の取引を停止し、トークン保有者がHNTトークンをビットコイン（BTC）や他の仮想通貨に交換することを事実上阻止すると発表した。

バイナンス、ヘリウム（HNT）を取り扱い停止

バイナンスは、10月12日に「HNTとその取引ペアに関連するすべての保留中の注文を自動的に決済し、キャンセルする」ため、ポジションを閉じることを「強く推奨」している。ユーザーは、スポット取引でHNT/BUSD（バイナンスのステーブルコイン）ペアを引き続き利用できる。

バイナンスの広報担当者ジェシカ・ユング氏は、同取引所が定期的に「上場しているすべてのデジタル資産を見直し、引き続き高い水準にあることを確認します。仮想通貨やトークンがこの基準を満たさなくなった場合、あるいは業界が変化した場合には、より詳細な検証を行い、ユーザーを保護するためにオフラインにすることもあります」と述べている。

ヘリウムからの反応

ヘリウム（Helium）はWeb3技術の最高の使用例の1つとして非常に注目された仮想通貨プロジェクト。ヘリウムの仮想通貨HNTが、親会社による収益不振と誤解を招くマーケティング、およびネイティブブロックチェーンの報告により、先月ネットワークから放棄された。これを受けて、バイナンスから一部上場廃止になる予定であることが分かった。

これに対し、ヘリウム財団の最高執行責任者であるスコット・シゲル氏は「コインセキュリティが複数のHNTペアを取り上げる理由はない。HNTの完全性は変わらず、取引所が定める基準をすべて満たし続けています」と述べている。

また、シゲル氏は「HNTをサポートし続けている他の多くの取引所があります。我々は、バイナンスが事態を好転させ、できるだけ早く他のHNTペアを再上場させることを望んでいます」と付け加えた。

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