米コインベース、暗号資産の流動的ステーキングを支援
米コインベース、Figmentと提携による流動的ステーキングをサポート
暗号資産(仮想通貨)取引所の最大手コインベースは17日、ステーキングソリューション会社Figmentと提携し、機関投資家を対象とした流動的ステーキングのプラットフォーム「Alluvial」の開発を支援すると発表した。
ステーキングソリューション会社Figmentの提携対象は、コインベース傘下のコインベース・クラウド(Coinbase Cloud)だ。サポート対象となる「Alluvial」は、既存の流動的ステーキングサービスが機関投資家や企業の需要を満たしていないことを背景により適したサービスを構築することを目的としている。
流動的ステーキング(リキッド・ステーキング)とは、資産をステーキングしながら、さらにその資産を活用できる仕組み。ユーザーはトークンを預け、それによりステーキング報酬を得ている間に、同じ価値の代替資産(ステーキング証明トークン)を他のDeFiプロトコルで使用して、さらなる利回りを得ることが可能になる。
流動的ステーキングのプラットフォームAlluvialは、Figmentの流動的ステーキングサービスの元責任者Matt Leisinger氏、ステーキングプラットフォームKilnの元CTO Nicolas Maurice氏、Index Cooperative DAOの元機関事業責任者Mike Taormina氏の3人の創業者が率いるチームによって開発されている。
コインベース・クラウドはブロックチェーン開発者向けに、暗号資産のトレードや保有、ブロックチェーンデータ、ステーキングのような機能にアクセスできるプラットフォームを提供している。今回、Alluvialを支援することで、コインベース・クラウドとFigmentはAlluvialプロトコルのバリデータになり、Alluvial上でステーキングサービスを提供することになる。
Alluvialはまず、イーサリアム(ETH)のステーキングに対応し、将来的にはマルチチェーンをサポートする。このプロトコルは今年後半にローンチされる予定。
暗号資産の流動的ステーキング
暗号資産のステーキングは、流動的ステーキングを含め、昨年から人気が高まっている。流動的ステーキングでは、投資家は本来のステーキング報酬を得るだけでなく、同じ資本を使って分散型金融プラットフォーム経由でさらなる利回りを得ることができる。
DeFi Llamaのデータによると、現在市場をリードする流動的ステーキングプロトコルのLidoは、顧客によってロックされた約90億ドル相当の資産を持っている。
Alluvialの長期計画については、分散型自律組織(DAO)に転換し、ガバナンスをコミュニティに引き継ぐ意向があるという。
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