DEX取引量が急増、FTX倒産でCEXへの警戒感が高まる
仮想通貨取引所大手FTXの倒産で顧客資産の不正流用が明らかになり、中央集権型取引所(CEX)全体への警戒感が高まる中、分散型取引所(DEX)の取引量が急増し、DeFi(分散型金融)の利用が加速しているようです。
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DEXの取引量が急増
仮想通貨取引所最大手のバイナンスが11月8日に、FTX買収に合意したことを発表した後、分散型取引所(DEX)の取引量が急増してきました。
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データサイトDeFillamaによると、DEXの取引量は1兆5400億円に達し、2022年5月にTerra(LUNA)がヒットして以来最大の取引量を記録したそうです。
データサイト「Dune Analytics」によると、過去7日間のDEXの取引総額は320億ドルです。このうち、最大規模のDEXのユニスワップが209億ドルでシェア1位を占めました。また、主にステーブルコインの交換に利用されるCurveも大きく成長し、同期間の取引量は72億5000万ドルと推定されています。
中小規模のDEXもこの動きの恩恵を受けており、あるDEXアグリゲーターの1inchでは、複数のブロックチェーンにまたがる1日の総取引量が19億4000万ドルを超え、この3日間で1日の利用者が約20%も増加したそうです。
FTX倒産でCEXへの警戒感が高まる
FTXは11月11日に、米国で破産申請を行ったと発表しました。FTXジャパンやアラメダ・リサーチを含むFTX関連会社約130社が破産申請行い、FTXグループの負債は100億~500億ドルに上るとされています。
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調査によると、FTXの顧客の資産の一部が融資に流用されていたことが判明し、破産申請後に100億ドルの仮想通貨が不正に流出したことが明らかになりました。
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これらの出来事は、中央集権の取引所(CEX)全体に対する信頼を失い、投資家が各取引所から資金を引き揚げる「バンクラン」を加速させることになりました。
また、仮想通貨取引所Crypto.comが11月13日、32万の仮想通貨イーサリアム(540億円相当)を誤って取引所「Gate」に送金していたことが明らかになりました。
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DEXの強みは、プログラムコードで動作する「中央集権ではない」という仕組みと、ブロックチェーン上で保有資産が公開される「透明性」にあり、FTXの経営陣による不正が相次いで発覚した今、DeFiのトラストレス(信頼できる)特性が差別化につながる可能性があります。
CEXやDEX、仮想通貨相場などに関してもっと知りたい方は、BTCCのホームページをご参考ください。
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