イーサリアム、「The Merge」に向けた最初のリハーサルを迎え
イーサリアム、「The Merge」に向けた最初のリハーサルを迎え
「Merge」とは、「統合や合併」を意味するワード。The Mergeでは、ユーザーが現在利用している旧イーサリアム(メインネット)と「ビーコンチェーン」と呼ばれる新しいチェーンを「統合」することにより、PoSへのアップグレードが完了する。
イーサリアム・ブロックチェーンは、コンセンサス(合意形成)アルゴリズムを従来の「プルーフ・オブ・ワーク(PoW)」から「PoS」へ移行する大型アップグレードを進めている。PoSへのアップデートは既存のチェーンを稼働させたまま実行されるため、複数の段階に分けて実行される。最初のステップであるThe Mergeが実現すると、PoWのイーサリアムが終わり、イーサリアムネットワーク上のマイニング作業も不要になる。
ビーコンチェーンがイーサリアム(ETH)のテストネット「Ropsten」でローンチされた。イーサリアムのプルーフ・オブ・ステーク(PoS)導入「The Merge(ザ・マージ)」に向けた、最初のリハーサルを迎えようとしている。
Ropsten Beacon Scannerでは、「Ropsten Beacon Chain」の最初の数ブロックが2022年5月31日0時頃(日本時間)に生成されたことが確認できる。
3つのテストネットの中で、Ropsten TestnetはRopsten Beacon Chainとの「統合」を最初に経験することになる。Ropstenの後、2つのテストネット(GoerliとSepolia)もMergeを実施し、最終的にメインネットでも実装される流れ。
イーサリアム財団でプロトコルサポートを務めるTimbeiko氏は、6月8日に予想されるRopstenネットワーク上でのThe Mergeが「ノードオペレーターにとって最初のリハーサルになる」とコメントした。
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