ブロックチェーン解析企業Flipside Crypto、5000万ドルを調達

ブロックチェーン企業Flipside Crypto、5000万ドルを資金調達

暗号資産（仮想通貨）企業にブロックチェーン解析とビジネスインテリジェンスを提供するFlipside Cryptoは、3億5000万ドルの評価額で5000万ドルを調達したことが明らかになった。

このラウンドは、Republic Capitalが主導し、True Ventures、Galaxy、Terra、Dapper Labs、M13、Blockchain Coinvestorsなども参加した。

Flipside社は、「チェーンウォーク」と呼ぶプロセスを通じてブロックチェーン・ネットワークを分析し、チェーン上およびチェーン外の活動がホルダー、マイナー、投票者、トークン保有者に与える影響について洞察を深めている。このデータはキュレーションされ、アナリストが自由に利用できるようになっている。同社のCEOであるDave Balter氏は、このデータを管理するために助成金や委任の一部を受け取っていると述べた。同氏はバウンティプログラムの管理と指揮も、この戦略の一部を形成していると説明した。

新しい資金調達の目標は、追加のレイヤー1およびレイヤー2ネットワークへの展開を継続するとともに、報奨金および分析ソリューションを開発することであるという。

Dave Balter氏は「2022年3月に3万件のバウンティを生み出し、4月にはそれを吹き飛ばす勢いだ」と付け加えた。

暗号資産企業にブロックチェーン解析を提供するFlipside社

Flipsideのオープンデータプラットフォームは、懸賞金プログラムを通じて、参加者が共同で課題に取り組むことを促進することを目的としている。例えば、4月のあるブログ記事では、合計18の懸賞金付き質問が紹介されており、Flipsideのシステムではアナリストと呼ばれる参加者は、これに参加して報酬を得ることができる。ソラナ（SOL）を含むある初心者レベルの課題では、アナリストは3月以降のマジックエデンの販売量の上位20ウォレットを追跡することを課された。懸賞金は1.29SOLだった。

同社は昨年、200万ドル以上のバウンティを支払い、3月には1万9000人のアナリストを登用した。目標は、「毎月何十万ものバウンティを処理するためのソリューションを構築し続けること」（バルター氏）だそうだ。

10月には、暗号資産プロジェクトの分析へのアクセスを支援するために、MetricsDAOに知的財産を提供した。Balter氏によると、今回の資金調達は、今後1年間でさらに多くのDAOを活性化させるために使われる予定だ。

Flipside社は以前、2019年9月に3200万ドルの評価額で710万ドルを調達した。同社は現在66人のスタッフを抱え、年内に85人にまで成長することを目指している。