グーグル、AIで検索エンジン「SGE」の強化を発表　米国で公開テスト中

テクノロジー大手のGoogle（グーグル）は、年次カンファレンス「I/O」で、検索エンジンに人工知能（AI）を組み込んでおり、よりChatGPTに近い検索結果を提供するようアップグレードすると発表した。現在、米国の少数のユーザーによる公開テストが行われている。

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AIチャット機能を搭載した新検索エンジン

ChatGPTから始まったAIの波に遅れをとっているグーグルは、遅れをとらないために、11日の朝カリフォルニアで開催された年次会議I/Oで、最も重要なプロダクトである検索エンジンのAIアップグレードを発表した。

SGE（Search Generative Experience）と呼ばれる検索エンジンの新バージョンは、より人工知能（AI）を取り入れると言われている。

グーグルの公式ブログで公開されたサンプル動画によると、新バージョンのエンジンは、これまでのような単なる記事検索ではなく、カスタマイズされた回答やおすすめの動画を会話形式でユーザーに提供し、よりChatGPTに近い体験を提供するとのこと。

例えば、買い物をする際、AIを活用したグーグルの検索結果では、まずスタイルの選び方のショッピングガイドが表示され、その後に適したアイテムのリストが表示される。また、ワークアウトをしたい場合は、ワークアウトの内容を週単位でカスタマイズすることも可能。

ただし、同検索エンジンでは、検索結果が不正確な場合があることも判明しており、新なプロダクトはまだ開発中とのこと。

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「SGE」の公開テストは米国限定

グーグルの公式ブログによると、Search Labsは現在、Java、Go、Python、Javascript、C++、Kotlin、shell、Docker、Gitでコード関連の質問ができる「コードヒント」機能を提供している。

しかし、検索エンジンの新バージョンをいち早く体験したい日本のユーザーは、もう少し待たねばならないかもしれない。関係者によると、このサービスはまず米国でのみ提供され（初期バージョンは英語版のみ）、今後数週間のうちに限られたユーザーが新しい検索サービスを試すことができるようになるそうだ。

グーグルは、フィードバックを取り入れて時間をかけて体験を改善していくとしているが、拡大展開の明確な時期はまだ決まっていない。

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アップグレードされたチャットボット「バルド」

また、グーグルは今年3月にAIチャットボット「Bard（バルド）」を公開テストに投入したが、競合のChatGPTとは雲泥の差で、英語のみでコミュニケーションし、プログラムも組まれていなかった。

I/Oでは、グーグルはAI分野での敗北から立ち直るべく、Bardロボットのより強力な機能をサポートする次世代言語モデル「PaLM 2」モデルも正式に発表した。

また、Bardは米国限定のウェイティングリストから、まもなく120カ国、40言語で利用できるように拡張されることも発表された。

また、Gmail、Sheets、Documentsといった自社サービスへの展開も予定されており、ユーザーはリアルタイムでボットに質問したり、コラボレーションしたりすることができるようになる。

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