グレイスケール、セキュリティ上の懸念から原資産情報を非公開

仮想通貨会社グレイスケール（Grayscale）は19日、今週ビットコイン（BTC）とイーサリアム（ETH）が史上最安値まで下落したことを受け、「セキュリティ上の懸念」から仮想通貨などの原資産を示すオンチェーン証明やウォレットアドレスを提供しないと発表した。

大手仮想通貨取引所のFTXが破産申請を行った後、グレイスケールは仮想通貨などの原資産を示すオンチェーン証明やウォレットアドレスなどの情報を共有するよう圧力を受けている。

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グレイスケール、オンチェーン証明等を提供しない

グレイスケールは19日午後のツイッターで、仮想通貨などの原資産を示すオンチェーン証明やウォレットアドレスを提供しないことを発表した。

グレースケールはツイッターで、「セキュリティ上の懸念のために、我々はそのようなオンチェーン証明やウォレット情報などを、原資産の証明やウォレットアドレスを一般に公開することはありません」と述べている。

同社は、リザーブ情報を非公開にしたことが、一部の投資家にとって「残念なこと」であることを認めた。 大手仮想通貨取引所のFTXが今月初めに破産申請を行ったことで、仮想通貨関連会社は準備金にに関するより多くの情報を示すように迫られている。

これについて、グレースケールは「他人が引き起こしたパニックは、何年にもわたって投資家の資産を安全に保ってきた複雑なセキュリティの取り決めを回避する十分な理由にはならない」と主張した。

グレイスケール・ビットコイン・トラスト（GBTC）は18日、同社のETHE商品と同様に過去最安値を更新した。同社の親会社であるデジタル・カレンシー・グループ（Digital Currency Group）は、FTXの衝撃的な破綻後、伝染の恐れを一蹴している。

しかし同時に、グレイスケールに関連するジェネシス（Genesis）が最近、出金を停止した。ジェネシスは、デジタル・カレンシー・グループを通じてグレイスケールとつながっている。

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