LVMH、暗号資産やNFTを慎重に検討

LVMH、暗号資産やNFTを慎重に検討

高級ファッションブランド大手LVMHのJean Jacques Guiony最高財務責任者（CFO）は、暗号資産（仮想通貨）やNFT（非代替性トークン）、メタバースとブロックチェーンゲームなどを非常に慎重に検討していると、同社の最新の決算報告の中で述べている。

決算報告によると、クリスチャン・ディオール（Christian Dior）、マーク・ジェイコブス（Marc Jacobs）、ティファニー（Tiffany & Co.） 、ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)などのブランドを統括する高級品コングロマリットLVMH傘下のいくつかの企業は、すでに暗号資産（仮想通貨）、NFT（非代替性トークン）、WEB3.0ゲームの実験を始めている。

例えばLouis Vuittonは、プレイヤーにNFTを獲得するチャンスがある独立したモバイルゲームを持っていると報じられた。 暗号資産アセット企業のLedgerとHuboltのパートナーシップも暗号資産に高い需要があると、同社は4月12日に行われた決算説明会で明らかにした。

ティファニー（Tiffany）の管理者アレクサンドル・アルノー（Alexandre Arnault）氏は最近、CryptoPunkのNFTをジュエリーにした。OpenSeaのデータによると、同社は3月にも115イーサリアム（ETH）（約38万ドル）相当のNFTを購入した。

「ファインアート収集の進化はここにあり、NFTの未来は明るい 」と、ティファニーは3月にツイートした。

暗号資産やNFTの暴騰を懸念

個々のブランドの熱意とは裏腹に、LVMHのベルナール・アルノーCEOは、「バブルに注意しなければならない」と同社の1月の決算説明会で懸念を表明している。

先週の決算説明会でギオニーCFOは、メタバースが同社にとってどのような意味を持つのか、まだコメントするのは難しいと言及した。

同氏は「私たちが考えていることを正確に伝え、（メタバースが）非常に明確であり、私たちが将来何をするのか正確に知っていると言ったら、私自身を馬鹿にすることになると思います」と語った。また、「ビジネス展開につながる可能性のあるイニシアティブはたくさんあります[中略]何が起こっても、私たちはその一部であることをご安心ください。しかし、当面は何が起ころうとも、私たちには未知数です」という懸念を示した。

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