Web3ゲーム企業Polium、家庭用ゲーム機「Polium One」を発表
ゲーム企業のPoliumは3日、Web3ゲームのための家庭用ゲーム機「Polium One」を発表した。
だがこの試みには多くの問題点がある。「ニンテンドーゲームキューブ」と酷似したロゴなど問題はデザインではなく、ほとんどのクリプトゲーム(あるいはNFTゲーム)が楽しみのためではなく、利益のために作られていることだ。
プレーする価値のあるクリプトゲームはあるだろうか? 最も人気のジャンル「Play-to-earn(プレーして稼ぐ)」ゲームは、概ね1980年代後半のスーパーファミコンのゲームと同じ奥行き、複雑さ、グラフィックのクオリティを持っている。だが韓国のようなアジアの多くの国では、こうしたゲームは禁止されている。さらに「Play-to-earn」ゲームの支持者は、労働力の大きな裁定取引であり、遊びではないことをかなり明確に公言している。
Web3ゲームのための家庭用ゲーム機
ゲーム機で成功を収めることはきわめて難しい。通常、ゲーム機のビジネスモデルでは、ゲーム機(ハードウェア)を損失覚悟で販売し、ゲーム(ソフトウェア)販売で利益をあげる。
16年前、「プレイステーション3」が発売されたときは投資家の間で物議を醸したが、「プレイステーション5」の時代には受け入れられるようになった。
なぜか? ソニーは、映画からゲームまで、ゲーム機を通して販売できるさまざまな体験を持っているからだ。
2012年、モバイルゲームが流行り始めた頃、「Ouya」というプロジェクトがキックスターター(Kickstarter)に登場し、モバイルゲームをテレビで楽しめるようにするとして6万3000人から850万ドルを集めた。明らかに需要があった。
だがOuyaは短命に終わり、その名前は今ではゲーム史の片隅に残る程度だ。Ouyaは、ソニー、任天堂、マイクロソフトのような専門知識を持たず、優れた製品を作ることができなかった。モバイルゲームは2010年代前半には好調だったものの、ゲーム機を購入する価値があるほどのヒット作は続かなかった。しかも、ゲームそのものは携帯電話の小さな画面に適しており、テレビには向いていなかった。
Web3ゲームと独自のゲーム機
Web3ゲームが成熟し、独自のゲーム機が登場するタイミングが来るかもしれない。ゲーム会社は、Web3ゲームを開発するためにかなりの資金を調達している。しかし、スマートフォン向けでもゲーム機向けでも、多くの人がプレーしたいと思うようなゲームを作らなければならない。
現段階では「アクシー・インフィニティ(Axie Infinity)」を超えるゲームでなければならないが、データによると、アクシーから数百万のプレーヤーが離脱している。
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