投資家による投資でESG債への注目が高まる理由とは?

投資家による投資によってESG債への注目が高くなれば、会社は「現在、社会や投資家が求めているものは何か」ということを積極的に理解するようになり、自ら環境や社会に配慮された商品やサービスを開発するようになるメリットがある。 これによって、動物や環境、人間に対して害を与えるような会社が消滅し、将来に繋がっていくような良い取り組みができる会社だけが残っていく。

SDGs 債とは何ですか?

SDGs 債は大きく分けて、グリーンボンド、サステナビリティボンド、ソーシャルボンド といった名称に分類される。 いくつかの代表的な SDGs 債について以下に概要を紹介する。 (図表2) SDGs 債は通常の債券同様に事業会社や金融機関が発行するほか、事業自体が SDGs に貢献すると考えられる国際機関(世界銀行など)が発行することもある。 UFJ 信託銀行作成。 1 海外では総称として Sustainable bonds (サステナブル債)とも表現されるが、本稿では日本証券業協会が統一呼称として提 唱した「 SDGs 債」の表現を使用する。 SDGs 債が通常の債券と異なる点は、大きく以下の2点である。

債券分析におけるESG インテグレーションとは何ですか?

債券分析における ESG インテグレーションは ESG 要素の分析を 通じて将来的な財務基盤に影響し得る要素に着目することによって、債務返済能力の持続性 に関する確信度の強化につなげ、信用格付に反映されていない下値余地の特定を図ることに 活用されている。 その意味では、 ESG 投資は債券投資家にとってリターン獲得のために考 慮すべき重要な投資プロセスであるといえる。

債券投資における ESG 投資とは何ですか?

しかし、クレジット投資領域での 債券 ESG 投資の観点からは、投資銘柄について何重ものふるい(スクリーニング)を掛け、 さらに ESG インテグレーションを行うことで、特にダウンサイドリスク抑制に焦点を絞り 込み投資を行うアプローチとなっており、一つの答えといえるのかもしれない。 ESG 投資が概念として浸透しつつある株式と比較した場合、債券投資における ESG への 取組みは相対的に遅い。