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ウォーターゲート事件とは何ですか?

しかもウォーターゲート事件とはまた違うところで別の不正行為が発覚したこと、アグニュー副大統領が自身の不正行為で辞任したことで数々のスキャンダルに覆われて史上最大の汚職政権、と言われるまでになった。 アグニューの後任にクリーンなフォードが指名を受けて、議会の承認を得るための公聴会に出席した際に、ある議員が「あなたは間違いなく、近いうちに大統領になる」と断言する始末であった。 1973年10月に指名されたフォードが副大統領になる12月までは奇妙なほど休戦状態であったが、副大統領に就任した後は議会の弾劾に向けての行動が年明けから活発になっていく。

ウォーターゲート事件の背景に隠された真の動機は何ですか?

事件の内容を丹念に追及・暴露していったワシントン・ポスト紙の2人の記者カール・バーンスタイン、ボブ・ウッドワードの大きく注目された役割や、下院司法委員会の大統領弾劾への追及劇などは、実はこの大勢を助長するために負わされた副次的役割にすぎなかった。 ウォーターゲート事件の背景に隠された真の動機は何であったかといえば、 (1)ベトナム和平に関するパリ協定(1973年1月)以降もなおニクソン政権がベトナムから手を引かず、サイゴン政権維持に巨額を浪費していたこと、 (2)国際通貨体制(ブレトン・ウッズ体制)を崩壊させ、ドルの信用と価値をだいなしにしたこと、 (3)旧ソ連・中国との「デタント」を重視するあまり、世界資本主義体制のかなめとしての西欧諸国・日本との関係を悪化させたこと、などであった。

アメリカ合衆国大統領は弾劾に値するのですか?

しかし大統領弾劾と言っても、それ以前は アメリカ合衆国の歴史 でも100年前に1例あるだけで、弾劾に値する行動の検証が難しく、弾劾を主張する議員ですら、実際に弾劾できるという確信は誰も持っていなかった。 この年の1月に大統領の第2期目に入り、ベトナム和平の達成で、大統領支持率は68%という最高を記録していた [注釈 31] 。 単に盗聴を指示した、あるいはもみ消しに関与しただけでは 弾劾に多数の賛成を得ることは難しいこと であった。 後に クリントン 大統領が 不倫 関係をホワイトハウスの大統領執務室で行っていても弾劾に至らなかったことも同じで、 単なる不正行為、不道徳行為だけ では、アメリカ合衆国大統領の座から引きずり降ろすことなど出来ない話であった。

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