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コアコアCPIとは何ですか?

日本のコアコアCPIは米国のコアCPIと同じく生鮮食品及びエネルギーを除いています。 生鮮食品は、天候の良し悪しで大きく価格が変動するので、状況によっては正確な物価の変動を分析できない恐れがあります。 また、エネルギーも海外要因によって変動する原油価格の影響を受けるので、これも除外することによって、物価変動を測定しやすくなります。 これらの変動の激しい項目を除外したデータを確認することで、全体的な物価変動の基調を把握しやすくなります。 各国のインフレ(モノの価値が上昇する)動向を把握する手段として、PPI(生産者物価指数) があります。 こちらもCPIとともに注目されている経済指標の一つです。 PPIは「Producer Price Index」の略で、日本語で「生産者物価指数」と呼びます。

米国のコアCPIは日本のコアCPIに近いデータですか?

しかし、米国のコアCPIはエネルギーは除かれていますので、日本のコアコアCPIに近いデータです。 日本ではこの辺をよく理解しないままコアCPIを使っていると感じます。 米国で消費者物価指数というと一般的にはコアCPIのことを指します。 ただし、ここで注意が必要なのは米国のコアCPIはエネルギーと食品を除いた指数であるという点です。 よって、米国のコアCPIは日本のコアコアCPIに近いデータということができます。 過去の経験からも原油をはじめとするエネルギーの影響はかなり大きいので、日本でもエネルギーを除いたコアコアCPIが一般的に使われる方が良いと感じます。

コアコアCPIのカバー率はどれくらいですか?

「食料」は酒類以外の食料全てとなります。 よって、「生鮮食品」より除外される比率も高く、この場合のコアコアCPIのカバー率は67%前後となります。 コアコアCPIを見る際は念のため注意してください。 こちらのページではコアコアCPIは消費者物価指数(生鮮食品及びエネルギーを除く総合)でチャート等を作成しています。 また、消費者物価指数には「全国」版と「東京都区部」版があります。 「東京都区部」は「全国」に対して速報性に優れており、「全国」の先行指標として使われます。 「全国」と「東京都区部」は毎月下旬に同じタイミングで公表されますが、「全国」は前月のデータであるのに対し、「東京都区部」は当月中旬の速報値となります。 ここでは一般的に使用頻度が高い「全国」のデータで話を進めていきます。

コアCPIと総合指数の違いは何ですか?

通常、総合指数よりもコアCPIの方が重視されます。 日銀ではコアCPIを重視しており、近年日銀が目標としている「異次元金融緩和の物価目標2%」というのは事実上このコアCPIを意味しています。 総合指数から、エネルギーや食料品を除いたもの です。 アメリカなどの外国では物価を把握するためにこのコアコア指数が使われている ため、日本でもこの指標が重視されるようになってきています。

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