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事業利益と経常利益の違いは何ですか?

事業利益とは、文字通り、事業が生み出す利益のことである。 事業利益は制度で規定された利益ではないので、少なくとも以下の3つの定義式が存在する。 日本の財務諸表を前提にするならば、2. の定義式が最も意味が明快だろう。 事業とは、貸借対照表の左側にある資産、すなわち“仕組み”を動かすことだ。 仕組みが平常時に生み出す利益が経常利益だ。 ただ、経常利益は支払利息が引かれた後の利益である。 支払利息は、貸借対照表の右側、すなわち負債が原因で発生する。 負債は仕組みを作るための元手ではあり、仕組みの良し悪しとは別次元の問題だ。 仕組みの良し悪しとは、家で言えば住み心地の良し悪しだ。 それは立地、広さ、間取り等、仕組みが同じならば同じはずだ。

事業利益と日本基準の営業利益の違いは何ですか?

なお、 IFRS 採用企業が、日本基準の営業利益を「事業利益」と呼んでいる場合がある。 これは、IFRSの営業利益が日本基準の営業利益と異なるために、とあるIFRS採用企業が日本基準の営業利益を事業利益と言い始めたことが自然と普及したものだ。 歴史的には財務分析における「事業利益」の方がはるかに古い。 「日本基準の営業利益」の意味で「事業利益」という言葉を使い始めた人はそれを知らなかったのだろうと思うが、結果的に言葉の混乱を招いている。 事業利益とは、文字通り、事業が生み出す利益のことである。

売上高事業利益率とは何ですか?

残念ながら、売上高事業利益率は、一見興味深い収益性指標のように見えるかもしれないが、財務収益は売上高からは生まれないため、分子と分母が対応しない割り算の結果、計算された比率となり、その比率そのものの意味・信憑性は、使用目的次第で毒にも薬にもなろう。 もし、財務収益が売上高から生まれないことを知ったうえで使うならば、同じ売上高で生み出される営業利益にプラスして財務収益も加味したら、どれくらい、売上高営業利益率を良くする方向に財務収益が貢献できるかを知る指標として使い勝手が生まれる。 ただし、売上高事業利益率のみを見て、その百分率が前年より増えた減ったと売上高をキーとした要因分析をしても、おそらく分析倒れの結果しか生まないだろう。

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