分散型アイデンティティ(DID:Decentralized Identity、以下、分散型ID)は、グローバル識別子の仕様です。 ブロックチェーンの分散台帳技術を利用することで第三者による消去や改竄を防止します。 分散型IDは後述する自己主権型アイデンティティの実装を支える技術として、W3Cにより標準化が進められています。 今回ゲストにお招きした安田クリスチーナ氏は、アーキテクトとして分散型IDの標準化活動にコミットしてきました。 また安田氏は、MyDataの活動をはじめ、厚生労働省がリリースした新型コロナウイルス感染症拡大防止のための接触確認アプリ「COCOA」にも関わるほか、Forbesが発表した「30 UNDER 30 JAPAN 2019」ポリティクス部門の1人に選ばれています。
ISO/IEC24760-1において、アイデンティティは「実体に関する属性情報の集合」と定義されています。 名前や住所、生年月日、国籍などで構成された属性情報がアイデンティティだという認識で良いでしょう。 参考: ISO/IEC 24760-1:2019 T Security and Privacy — A framework for identity management — Part 1: Terminology and concepts 運転免許証や個人番号(マイナンバー)、パスポートなど、アイデンティティを証明するための身分証明書(ID:Identity Document)には様々な形式があります。