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利上げとは何ですか?

利上げは金融政策の一つで、中央銀行が政策金利を引き上げることを意味します。 政策金利とは、中央銀行が民間銀行へ貸しつけする際に設定される短期金利です。 日本銀行のように、各国や同一の通貨地域には中央銀行が存在します。 中央銀行は通貨の発行や、民間銀行の預金の受け入れ・貸し出し以外にも、物価の安定を図る役割を担っています。 各国・地域の中央銀行は、経済状況や社会情勢に合わせて政策金利を上げ下げし、経済の安定を図っているのです。 一般的に、金融政策として利上げが行われるのは、インフレ懸念が高い、景気が過熱しすぎているとき です。 好景気は一見問題ないように思えますが、加熱しすぎると物価や人件費が高騰し、私たちの生活も不安定になるでしょう。

利上げは日本経済に影響を与えますか?

また、日本国内の利上げだけでなく諸外国の利上げも、日本経済に影響を与えます。 特に米国の利上げは影響力が大きく、その動向に注目することは日本経済だけではなく、世界経済の先行きを知ることにもつながるのです。 ※記事内の情報は更新時点のものです。

政策金利の引き上げ(=利上げ)ってなに?

政策金利の引き上げ(=利上げ)は、景気が過熱気味だったり、物価が継続的に上昇するインフレーション(インフレ)加速への懸念が強まったりした場合に、それを抑制することを目的に実施されます。 具体的な波及経路を見てみましょう。 利上げを行うと、一般的に民間金融機関の貸出金利や預金金利といった市場金利が上昇するため、企業は設備投資を控えるようになったり、個人は貯蓄に回すなどしたりして消費を抑制するようになります。 その結果、景気全体の過熱を抑える効果が期待できるようになるというわけです。 反対に景気が悪化したり、物価が継続的に下落するデフレーション(デフレ)に陥ったりした時などには、景気を支える目的で中央銀行は利下げに動きます。

米ドルの利上げはなぜ起こるのか?

1994年末から1995年にかけて起こったメキシコ通貨危機も、米ドルの利上げが一つの要因でした。 当時、メキシコの政情不安の高まりや政策対応の失敗により、カントリーリスクが高まるなか、米国が利上げしたことでメキシコから米国への資金流出が加速します。 結果、メキシコペソの下落が止まらず、米国や国際機関からの緊急支援が必要となる等、世界中に大きな混乱を招いたのです。 このように、米国の急激な利上げは世界経済全体に影響するため、米国の中央銀行であるFRB(連邦準備制度理事会)の発表はもちろん、FRBの会合であるFOMC(連邦公開市場委員会)の動きにも注視しておきましょう。 FOMCは年8回開催されますが、その際の議題や議長の発言は、経済を大きく動かすほどの影響力を持ちます。

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